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11.182009
省エネ住宅と壁
省エネ住宅と断熱性を考えたとき、窓やドアなどに同じく壁も重要な対策ポイントとなります。
住宅の新築時やリフォーム時に壁の断熱対策をしっかりしておけば、冷暖房の効果を高めることができます。
壁の断熱には外張り断熱と充填断熱があります。
充填断熱は内断熱とも呼び、柱と柱の間に断熱材を入れる方法です。
世界中の多くの木造住宅はこの充填断熱の工法を用いており、日本でも主流です。
充填断熱では冷暖房の際に建物自体に熱を奪われないので、冷暖房効果を上げやすくなります。
しかし柱や梁は断熱材を入れることができないので、外気の影響を受けやすく、断熱材を分断して入れるため隙間が出来やすいという点が短所です。
外張り断熱とは外断熱とも呼ばれ、住宅の基礎から壁、屋根に至る建物全体を断熱材で外側から包んでしまう方法です。
この工法は住宅全体が断熱層の内側に入るため、夏は外気の影響をうけにくく、冬は一度温まると冷えにくくなります。
また結露が発生しにくく建物の耐久性も高まり、気密性が確保できるという点でも、近年注目を集めています。
しかし断熱材を含んだ建物全体へ冷暖房効果が上がりにくいこと、外張り断熱に適する断熱材は比較的値段が高いため、全体のコストが高くつくという短所もあります。
また1軒の住宅で2つの工法を組み合わせる事も可能です。
どのような工法にしても、信頼できる設計者、施工者によってしっかりと工事を行うことが、質の高い省エネ住宅を建てることができるのです。