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3.32010
プラスとマイナスの名付け親
電気は遠い昔から、その存在が知られていました。たとえば古代ギリシャでは、琥珀(コハク)をこするとチリが吸い寄せられることが知られていました。
これが「静電気」です。英語の電気(electricity)の語源が琥珀(ギリシャ語で「エレクトロン」)に由来されるのはこのためです。
今はほとんどの人が、電気現象はプラスとマイナスの二種類で説明できることをしっていますね。
たとえば絹でガラスをこすった時に起きる静電気は、マイナスの電気が絹に乗り移ることで説明されます。
このプラスとマイナスという呼び方はいったい誰が決めたのでしょうか?
答えは、雷が電気であることを発見したフランクリンです。
面白いことにフランクリンは二種類の電気という考え方に反対で一種類という考え方でした。
電気が一種類か二種類かの論争は、約160年後の1897年に、トムソンが「電子」という電気の実態を発見するまで続けられました。そして現代では二種類の電気の存在が実験的に確かめられているのです。